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クバ(ヤシの仲間)の葉を中心に、植物で作られた心温まる民具
沖縄に自生するヤシ科の植物「クバ」は、数百年もの間、人々の生活の中で使われてきた。時には家を建てる時の壁や屋根として、またある時には扇として、さらにス―チカー(豚の塩漬け)や燻製、湯沸かし用に。油分が多く、抗菌作用があり、腐りにくいクバは、衣食住の多方面に使える万能素材だ。こうしたクバを中心に、与那国の人々の心に根ざしてきた民具を製造・販売するのがよなは民具である。ウブル(水汲み)や笠、扇、ホウキなど、様々な生活用品を手掛ける。
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縛る、削る、編む・・・自然素材を加工する手仕事のプロフェッショナル
縛る、削る、編む・・・
自然素材を加工する手仕事のプロフェッショナル與那覇有羽(よなはゆうう)さんは、てぃぐま(沖縄で「手先が器用」の意味)の家庭に生まれた。父方の祖父が使う大工道具で、幼稚園の時から道具を使ったモノづくりに熱中。また母方の祖父が、民具作りが得意だったこともあり民具にも興味を持っていた。高校・大学は沖縄本島に進学し、舞台の大道具から出演者の小道具・アクセサリーまで、なんでも一人で作った。現在は専業で民具を作るが、クバだけでなくアダンや竹、月桃など様々な植物を思いのままに操る。「民具はもともと島の素材で作られていたから、その良さを感じてほしい」と、自然素材にこだわった手仕事に励んでいる。沖縄だけではなく県外に向けてもクバを使ったワークショップを開催する。
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与那国の生活や文化を、民具を通して社会に広めていく
與那覇さんが本島の大学を卒業し与那国に戻ると、10年前に民具を作っていた人々の姿がほとんど見られなくなっていた。辛い農作業を乗り越え生き延びるべく、島の人々の知恵や文化がつまった民具。「何もしなければ無くなってしまう」と危機感をもち、7年前によなは民具を立ち上げた。もともと民具は雨が降った際に、農家が内職的に作ってきたため、はじめは「こんなので飯が食えるのか?」と軽視されていた。それでも與那覇さんは「クバの魅力を知ってほしい」という思いから、積極的に県内外でのワークショップや催事に参加。時には三絃(さんしん)を演奏し、与那国言葉(ドゥナンクゥトゥバ)で唄いながら、民具と一緒に与那国の暮らしや文化も伝えていく。温かみのあるクバの商品や、與那覇さんの明るくフレンドリーな人柄は、多くのお客さんを魅了している。
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製造風景①
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製造風景②
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製造風景③